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可愛いけど大変、大変だけどやっぱり可愛い。思い通りにいかないことばかりで毎日イライラしたり、落ち込んだりしてしまう子育て。そんなときは「大変なのは自分だけじゃない」と思わせてくれる作品を読んでみてはいかがでしょうか。現役ママだけでなく、これからママになる方やパパにも読んでほしい。笑って泣いて共感して、また頑張ろう!と思える7作品を厳選してご紹介します!!
ママはテンパリスト

著者: 東村アキコ
出版社:クイーンズコミックス(集英社)
革命的面白さの、新世代育児エッセイ! 漫画連載を多数かかえる作者は、初育児に毎日テンパりまくり!息子ごっちゃんの、予想を裏切る驚愕リアクションの数々…。そのデンジャーな魅力に、やみつきになる!
育児のリアル体験談で、育児のことを深く知ることができる。さらに笑えて完成度の高いエッセイマンガ。育児前に予習したい人、育児中で疲弊している人、育児を卒業した人すべてに読んでほしい一冊。

産後、育児がつらすぎる時に買ってみたのですが、久しぶりに笑い泣きして、元気が出ました!!大好きな東村アキコ先生の作品。育児書みたいな漫画じゃなくて本当に面白いです!無邪気な息子・ごっちゃんのやらかしハプニングに癒されます。

東村アキコ先生の画力と表現力が、本当は大変であろう育児エピソードも、笑いに変換されていて心が軽くなります。出産・育児の体験談を赤裸々に語られていて、これから出産の方も育児中の方も、共感できるエピソードや勉強になることが詰まっています!

子供って1人1人性格が違くて育児書通りにはいかないもの。「ママはテンパリスト」はごっちゃんとママのやりとりが面白くコミカルに描かれた育児漫画。育児に悩んでるママがいたら、これを読んで、肩の力を抜き、息抜きして、より育児を楽しんでほしいなと思います。
リエゾンーこどものこころ診療所ー

著者: ヨンチャン, 竹村優作
出版社:モーニングコミックス(講談社)
現代日本の痛みを描く医療漫画の新機軸! この児童精神科医は、発達障害を凸凹と呼ぶ。あなたの凸凹にハマる生き方が必ずある。/日本で発達障害と診断されている人はおよそ48万人。そして、子どもの10人に1人は、何らかの障害を抱えているとされる現代。人知れず学校や家庭でトラブルを抱え、孤独や苦痛に耐えながら生きる人たちがいる。児童精神科医は、そんな親と子に向き合い続ける。
比較的新しい参考文献の知識も多く取り入れられていて、「発達障害」が抱える様々な問題について、優しいタッチで描かれている。大人の発達障害にも触れられているため、「発達障害」について知りたい方におすすめです。

病気の特徴や、子どもの抱える問題、家族を含めた悩み等がリアルで色々と気付かされる漫画。何気なく育児をしていますがこれを読んでから言葉や行動により一層気をつけるようになりました。自分の子供や子供のクラスメートのことを照らし合わせながら、「こういう考え方でいいのか」という数ある答えの中の1つとして読んで欲しい。

大なり小なり、自分も、他人も、誰もが心の凸凹(心の障害)を抱えている。そんな自分や他人と向き合うことの大切さ、愛の深さがじわじわと心に沁みてきます。実際の現場での治療と差があるのは百も承知ですが、子どもと接する時にどのようにすればいいか、何を話すべきなのか、病気や障害に対する治療や付き合い方などを考えるには何をしたらいいのか、そういった事を考える良い機会になりました。

ADHDや、ASDという言葉が知られても、「どう対応するか」を知らないし、令和になっても社会の構造も大きく変わったように見えないし、虐待の事件もなくならないこの世の中で、必要な情報が詰まっている漫画だと思います。
おかあさんライフ。

著者: たかぎ なおこ
出版社:KADOKAWA
大人気イラストレーターたかぎなおこさんの40代にして結婚・出産したあたふたな子育ての日々をたっぷり味わえるコミックエッセイ。2日間も続いた陣痛ののち、やっと出会えた長女「むーちゃん」。無事に出産を終え、ゴールかと思いきや、そこはスタート地点だった!喜びも束の間、休む間もなくおかあさんライフが始まった。40代新米ママパパのドタバタだけど「むーちゃん」に癒され、新しい発見に溢れた毎日を描く。
大人気イラストレーターのたかぎ なおこさんの子育て体験が、優しく明るいタッチで描かれている。大変なことが多い子育てを、より楽しむエッセンスが詰まった作品です。

大好きなたかぎなおこさんの作品。案の定、とても良い。ささやかなことで共感できることがたくさんあったり、入院中の辛さを思い出したり。やっぱり滲み出るたかぎさんの優しくハッピーマインドなお人柄。自然と行っている幸せになる考え方や習慣が垣間見えます。たかぎさんらしい考え方向き合い方は、とても参考になり真似したいところ。

たかぎなおこさんのエッセイはイラストがとにかく可愛くて、客観的でもあり、人の悪口や文句不満がないところです。著者の可愛らしい人柄が詰まった育児奮闘記。大変な子育てだがそれでも楽しんでいる所が凄いなと思います。気持ちがちょっとクサクサする時に、いつも読んで励まされます。

こんなこともあったなーって共感しながら楽しめたました。真面目な子育て本じゃなく、気楽に読めるところがいい。ママ歴の長い私からは懐かしいものばかりでしたが、新米ママさんには特に育児のイメージが湧いて良い参考になるはず!
家族ほど笑えるものはない

著者: カフカヤマモト
出版社:KADOKAWA
シャイで何事にも慎重派ゆえ、妹におやつを取られ涙を流す心優しき息子。活発で大胆不敵、「ママ」より先に色々な言葉を覚えて母を落胆させるとびきりキュートな娘。常に冷静沈着、顔色を変えずに家事育児をこなす夫。そして、遅くまで働いた疲れを子供達の笑顔で癒やし、爆笑のイラストにしたためる母。平凡な家族の当たり前の日常が、こんなにおかしくて、こんなに愛おしい。
インスタグラムで家族の絵日記が話題のカフカヤマモトさんの作品などを集録した一冊。子育ての疲れもイライラも思わず吹っ飛ぶ、見れば見るほど笑えてクセになる!

本が届いた時、予想外のボリュームでビックリしました。2年分のありのままの家族の姿がここにある。毎日泣いたり笑ったり怒ったり落ち込んだりしてる姿に私も共感しました。日常のワンシーンが切り取られていて、大変さも楽しさも愚痴っぽくならずにライトなタッチで描かれているのが読んでいて楽しい。

何年も前に子育ては終わったけど、いま見てもはっきり昨日のことのように思い出して笑いながら泣いてしまった。笑って泣いて喧嘩して、怒ってどなって、自己嫌悪。でも頑張ってやるだけやって。やっぱり、子どもたちに楽しませてもらったな。世の中のお父さんお母さんに読んでもらいたい作品。

我が家もふたりの子がいるので、共感して笑える「あるある」が多かった。子どもの予測不能な行動、大変だけどやっぱり可愛い!ボリュームがあるため毎日少しづつ読み、毎日ちょっとクスっと笑うことで、日々の子育てのストレス発散になりました。
おにぎり通信〜ダメママ日記〜

著者: 二ノ宮知子
出版社:クイーンズコミックス(集英社)
あの“よっぱらい”先生が2児のママに…!ふたりの男の子の子育て、そして二ノ宮先生自身の子ども時代までさかのぼって描く二ノ宮ファミリーの笑いあふれるエピソード。
「のだめカンタービレ」の二ノ宮知子先生が描く自由で飾らないのびのびとした子育ての日常を描いた、くすりと笑える漫画。豪快な子育てライフスタイルと、それを支える旦那様がとってもかっこいい!ママもパパも一緒に読んで、きっと子育ての在り方を見直すきっかけになるはず!

「のだめ」作者さんの育児エッセイ漫画。と思ったら育児してるの旦那さんだった!二ノ宮さんオムツ替えしません!散歩行きません!抱っこは3分!そんな感じの「育児中の大変な事あるある」とは一線を画したエッセイ。しかし大変面白い。子育て中以外のかたにもオススメ。

旦那さんの態度でイライラしているお母さんは、この作品を読んだら、怒っていることもバカらしくなるかも。いや、逆にもっと激昂するかも?!
育児書片手に必死で子育てしているお母さんには向かないと思います。あくまで、子育てギャグマンガとして読んで、楽しんでみてはいかがでしょう。

男性だからとか、女性だからとかではなく、仕事をしていて、子供と関わる時間がたくさん持てない場合こういう状態になるんだな、という事がわかって勉強になりました。子育て夫婦のカタチとして、これはこれでありなんじゃないかな、と思いました。
セブンティウイザン

著者:タイム 涼介
出版社:くらげバンチ(新潮社)
その日、江月朝一(65歳)は定年退職を迎えた。家に帰ると妻、夕子(70歳)から信じられない事実を告げられる。「私、妊娠しました」。終活、そんな言葉もよぎる夫婦が、突然授かった大きすぎる未来。超高齢出産夫婦がおりなす全く新しい家族の物語が始まる。夫婦の愛に、あなたもきっと涙する。
超高齢出産を題材に、65歳の夫と70歳の妻の老夫婦が出産・育児に挑む姿を描く。夫婦の二人が自分の人生をもう一度生きなおすような描写。自分の歩んできた道を丁寧に、愛おしそうになぞるようなシーンがいくつもあり、心をつかまれ温かい気持ちになれる作品。

普段作品を観てあまり泣かない私だが、泣いてしまった。自然な涙が出てくる。クサイ台詞やクドイ台詞ではなく、丸い絵。柔らかな陽だまりのような表現。しかし、しっかりと胸に刺さる。登場人物の苦労や幸せや愛がちゃんと伝わる。この作品と、自分の家族に出会えて良かったと思う。

非現実的ではありますが、高齢夫婦の妊娠、出産、育児の日常が描かれます。エピソードの、シリアスとコミカルのバランスが絶妙で、ウフフと笑ったり、涙が溢れたり忙しい漫画です。

70歳で妊娠出産。とてつもないファンタジー。でも長い間子どもを待ち望んで叶わなかった気持ち、ようやく授かった子どもを誰よりも愛しく思う気持ち、高齢での妊娠が信じられず思わず素直すぎるツッコミをしてしまう夫にすらリアルが詰まっている。思わず涙ぐんでしまう場面も。初産のあるあるがこれでもかと詰まっていて、そうそう!と心の中でうなずきながら読みました。
ハネチンとブッキーのお子さま診療録

著者:佐原ミズ / 北岡寛己
出版社:コアミックス
佐原ミズ最新作!小児医療を舞台に紡がれる親子の物語。妻を亡くし、シングルファザーになった、サラリーマンの羽根田。二人の子どもを、突如ひとりで育てることになり、理解不能な子どもの一挙一動に、振り回される毎日を送っていた。ある日、電車内で体調を崩した羽根田の息子・みちるを救ったのは悪魔のようなメイクを施した若者・琴吹。彼は的確な処置で急病の原因を突き止めるが…。
働きながらの単身子育てで、思うようにいかず悩み葛藤する父親の姿に、学びあり、共感あり。特に、男性からの共感がすごい!育児に関わるひとに、是非読んでほしい作品。

二人目の出産で妻が長期入院に。これまで育児を完全に妻に任せていた私が、上の子どもとの二人暮らしの状況になり、妻の大変さを実体験。生命を懸けて、ふたりの子どもを産んでくれた妻に感謝です。命をとられる心配のない夫のみなさん、どうぞ、奥さんを支えてあげてください。子育てはほんと大変なことの連続ですが、でも補って余りある幸せもあると思うので。この漫画はそうしたことを、具体的に思い起こさせてくれる作品です。父親の皆さん、いえ、世の男性の皆さん、ぜひ!!!

私が社会人になって間もなかった頃、シングルファザーの上司が、子供が熱出た、怪我したで急遽休むことが多く、その分の仕事を押し付けられ新人ながら辛かったのをこの漫画を読みながら思い出してしまいました。
それから時が経ち、私自身家庭を持つようになってやっと当時の上司の状況や気持ちがわかるように。なぜ、もっと積極的にサポートしてあげられなかったのかと後悔しています。子育てって本当に大変なこと。でもその分大きな幸せもある。そんなことを改めて思い出させてくれる漫画です。

初めての育児に、葛藤や幸せ、自分の気持ちの変化に日々直面しています。この漫画に出会って、勉強になる事が沢山あるのはもちろん、親も一つ一つ子どもに教えてもらいながら成長していくんだな、それでいいんだなと思わせてくました。子育て中の人が、この漫画に出会い、少しでも気持ちがラクになればいいなぁと思います。
全てのパパさんママさんを悩ませる、新生児期の眠れない日々、イヤイヤ期に手を煩わせる毎日。しかし、隙間時間に数ページでも読んで笑ったり共感したりできたら、心も体も疲れて悩んでいるのは自分だけじゃないんだと、心安らぐことができるのではないでしょうか。あとからみたら子育て期間なんてきっと一瞬です。今の自分に寄り添ってくれる一冊に出会い、日々の子供の成長をより楽しむことができますように。